革製品の注意事項
アナロジコの定番革ミッスーリは、昔ながらの植物タンニンなめし製法で作られ、革本来の自然な風合いを生かして仕上げたイタリアンレザーです。革一枚ごと、製品一点ごとに、豊かで個性的な表情があります。私たちは、こうした自然な表情こそ革の良さだと考えています。ぜひミッスーリレザーの風合いを存分にお楽しみください。
※限定革についても基本的な注意事項は同様です。各企画・商品ページのご注意と合わせてご確認ください。
風合いの違い
シボ(革の表面の凹凸)が目立つ部分から滑らかな部分まで、また、色ムラや天然の模様など、革の質感や風合いは様々で、同じ製品でも全く表情が異なります。風合いについてはお選びいただくことができませんが、唯一無二の表情をぜひお楽しみください。
シボ
銀面(革表面)の凹凸をシボといい、大小様々なシボがあります。腹に近い部位ほど繊維が緩くなり大きなシボが出やすく、背骨付近は反対にシボが少なくなるなど、一枚の革の中にも表情に差があります。
バラキズ
牛が生きていた頃に体に付いた傷が治り、痕が残ったものです。銀面(革表面)にコーティングや顔料塗装を施さないナチュラルな仕上げのため、このような痕跡が覆い隠されることなく残っています。
血筋
血管の通っていた跡で、床面(革裏面)に筋が入っていたり、銀面(革表面)に葉脈のような模様が見える場合があります。床面には、毛羽立ちを抑えるため樹脂コーティングを施しており、この樹脂が血筋に沿って割れ、亀裂が生じている箇所もあります。
オイル染み・ムラ
革の繊維の密度は不均一のため、革を作る工程でオイルや染料の浸透具合にムラが生じます。半纏があったり、部分的に白っぽかったり、色が濃くなっていることがあります。
斑点模様
ほくろや斑点模様など、牛一頭一頭の皮膚の特徴にも個体差があります。銀面(革表面)をコーティングしていないため、このような表情がそのまま残っています。
トラ・シワ
鞄づくりに最も適したショルダー部位(首から肩にかけての牛の体にシワが多く入る部位)を使用しているため、「トラ」と呼ばれる縞模様が入ることがあります。その表情が深く刻まれ、凹凸を伴いシワとなっている部分もあります。
色移り
水溶性の染料で染めているため、衣服とこすれたり水濡れにより、衣服などへ色移りすることがあります。使い込むと多少落ちつきます。色移りした場合は衣服をよく洗濯していただくとほとんど落とせますが、デリケートな素材や明るい色の衣服などに合わせてお使いになる際にはお気をつけください。
小キズ
銀面(革の表面)が小さく裂けているようなキズも、使用に問題ないと判断した場合には製品に取り入れています。
革特有の匂い
革にしなやかさや潤いを与えるため、革を作る工程で牛脂や蜜蝋などの様々なオイルを調合して浸透させています。ロットによりその成分や浸透量が変わったり、革の個体差もあるため、その時々で香りが異なることがあります。燻製のような香りだったり、粘土のような匂いを感じる場合があります。
色合いの違い
イタリアの職人により染色が施されており、ロットによって染め具合が異なるため、革の色にブレが生じます。また、一枚の革の中にも染めムラやオイルの浸透具合による色の差などがあり、同じ製品を同時にご購入いただいても、色合いが異なることがあります。また、一つの製品の中でもパーツごとに色合いが異なることがあります。
床面の色ムラ
プルアップの色ムラ
革を折り曲げた部分や内縫い製品の縫い目付近は、革内部の油分が周辺へ移動するため他の部分より色が明るく見えます。このように油分をたっぷりと含んだ革をプルアップレザーといい、この油分のおかげで艶やかなエイジングが楽しめます。
デシスタンプ
革一枚につき、床面(革の裏面)に一箇所だけ、革の大きさ(デシ)を示す数字がスタンプされています。そのため、製品の内側やフラップの裏などにスタンプが入る場合があります。
ブルーム
寒暖差でブルームと呼ばれる白い粉が浮き出てくることがあります。革に含まれるワックスが表面で固まったもので、ワックスをたっぷりと革に浸透させているため起こる現象です。お使いいただくと自然に取れますが、気になる場合は、湿らせた布で拭き取ってください。
針穴
永くご愛用いただけるよう、擦り切れに強い極太の糸を使用し、太い針で縫製しています。内縫いの製品は縫い目にかかるテンションで針穴が広がり、目立つ場合があります。このような針穴から製品が破れる心配はありません。
重さやサイズ
商品詳細には平均値を記載しております。重さやサイズ、ショルダー長さ等は、革の個体差や計測の具合による誤差があり、表記と異なる場合があります。
エイジング
革製品を使う醍醐味であるエイジング。使い込むことで色艶が変化し、味わい深く育っていきます。どの革色でもそれぞれの変化をお楽しみいただけます。
真鍮金具の色ムラ
真鍮製の金具は、金具の製造過程において部分的に変色が生じることがあり、新品の製品にも写真のような部分的な変色が見られる場合があります。また、ロットにより色合いに個体差があります。