ドラマ「アンメット」のために作ったルーズリーフカバー
ドラマに使われたフラップショルダーと、製品化したルーズリーフカバー(A4)。
(こちらのフラップショルダーは実際に撮影に使われた個体で、マローネのエイジングが進んで新品よりも濃い色合いになっています。)
存在感のある2mm厚のミッスーリレザーをベースに作ったA4ルーズリーフ用のカバーです。
付箋を貼ってノートを閉じてもカバーからはみ出さないよう、余裕を持ったサイズで作っています。
革の表面に余計なコーティングを施さず、自然なままの風合いで仕上げれられたイタリアンレザー、ミッスーリを使っています。
色ムラ、バラキズなどがあり、ツルッとしている部分やシボ(革の凹凸)がある部分など表情もさまざまで、一点ごとに色合いや風合いが異なります。
写真の個体では、帯部分とツートンカラーのように見えますが、本体も帯もどちらも革色マローネです。
本体と帯とで革厚が異なるため、ロットの違いでツートンのように仕上がる場合があります。
芯材を入れた丈夫な作り
両袖には、鞄の底板に使用するものと同じ芯材を入れています。
革一枚では柔らかすぎますが、芯材が入ることで革の表情もより引き立って高級感のあるカバーとなっています。
リングについて
外径約2.3cm(内径2cm)のシルバー色のリングを使用しています。
両端のつまみを外へ広げて開いてください。
閉じる際はリングを摘んで閉じてください。
制作の様子
ルーズリーフカバーは、アナロジコ代表の末吉が、ドラマ「アンメット」のために何度も試作を繰り返して作ったものです。
風合い豊かなミッスーリレザーを贅沢に使って、革の風合いを存分に楽しめるカバーとなっています。
リングの取り付けのための穴を開けます。
カシメという金具でリングを革に取り付けます。
背表紙の帯を貼り付けて、ステッチをかけます。
黒いものは芯材です。
糊付けして革に貼り付け、芯材の断面が見えないよう革をかぶせて縫い込みます。
最後にノートカバーの外周を縫い留めて縫製は終わりです。
仕上げに、コバ(革の切り口)を丹念に磨いて完成となります。