緩やかなカーブを描いた優しい形
手縫いのステッチはミシンとは一味違い、より素朴で温かみを感じさせてくれる仕上がりになります。また、革トレイの緩やかなカーブを描いた自然な形は、シボがあったりスムースなところがあったりとムラのある質感が特徴のミッスーリレザーとよく合う優しいフォルムです。
ひとつひとつ、手縫いで制作
この革トレイは、手縫いでしか作れない形のため、一つひとつ全て手縫いで仕上げています。
まずは、カットして刻印を入れた革に、このフォークのような道具で縫い穴を開けます。
続いて磨きです。これは、どの製品でも必ず行う工程。カットした革の断面は全て、手で磨きます。
切りっぱなしでは断面が硬く角が立った状態、色も白っぽいままで、締まりがありません。革の断面を磨くことで形が柔らかくなり、また、摩擦熱で断面の色が濃くなることで見た目がぐっと引き締まります。
縫い目が緩まないように、縫い糸にロウを引きます。
最後が縫い。はじめに開けた縫い穴に針を通して、四つ角の切れ込みを一つずつ縫い合わせます。
手縫いのステッチが効いた革トレイの完成です。