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素材としての革の魅力

こんにちは。みなみです。日増しに春めいてまいりましたが、皆様いかがお過ごしですか?

日中のぽかぽか具合にはもう外でお昼寝をしてしまいたいくらいですね〜。花や新芽を眺めながら散歩したい気分です。

そんなこんなで今日は、素材としての革の魅力を書いていきたいと思います。

毎日の制作で触れる革。アナロジコの定番となっているイタリアンレザーのミッスーリは、表情豊かなことが特徴の1つですが、表情と一口に言っても意味合いはさまざま。そこを少しわかりやすく、そして私の主観も存分に入れ込んで解説していきたいと思います!

ミシン中のみなみ

①シボ

シボ
シボ

このポコポコとした模様。繊維の密度によって大きさが異なります。
密度が高くギュッと締まっているとと小さく、低くしなやかに緩まっていると大きくなります。毎日触れていると、シボの感じを見るだけで革のハリや柔らかさがわかるようになります(これは鞄づくりでの鋤きの作業で活躍する技術なのですが、ここは話すと長くなってしまうので割愛しますね)。

このシボの大きさや出る場所には特徴があって、アナロジコではショルダーと呼ばれる牛の首から腰の部分の革を使用しています。
なのでよく動き、繊維が頻繁に伸び縮みする首から腹にかけてはシボが大きく、あまり動かさず繊維がしまっている腰の部分はシボが小さくなります。

1枚の革の中にこんなにも違いが…!裁断する場所によってコロコロと表情が変わるので、制作も楽しみながら行っています!

②トラ

トラ
トラ

首から腹にかけてみられる深いシワ。立体的な革を平らにするためにプレスをかけると、特にもたついている牛の首の部分には大きなひだができます。トラの縞模様のようなのでそのままトラと呼んでいます。かなり印象的な模様なのでびっくりしますが、革の傷や割れではないので、そこから弱くなって破けたりすることはありません。ご安心を!余計な加工をしていないからこそ現れるこのトラ。鞄に個性を与える大きな要因なので、出来上がってからのお楽しみですね。

③色ムラ

染めムラ
染めムラ

人の手で1枚ずつ染めているので、そこで生じるムラもあれば、場所によっても濃淡があります。どれも同じように味わいのあるエイジングをします。

一方、オイルをたっぷり含んだプルアップレザー(オイルレザー)だからこそ生まれる色ムラも、ミッスーリの特徴です。

一部の小物や鞄では、マチなどを縫うときに縫い目が見えないようにする、内縫いという方法で制作をしています。

内縫いの鞄たち


縫い合わせた部分がふっくらとした柔らかい雰囲気になっているものがそうです。四角リュックトラベルショルダーなど、アナロジコの多くの鞄がこの方法で作られています。縫い終えた後にひっくり返す工程があるのですが、この作業で革の色が白っぽくなる傾向があります。

もしアナロジコの製品をお持ちでしたら、優しく折り曲げてみてください。少し色が薄くなったりしませんか?カラーやエイジングの具合で分かりづらいものもあるかと思いますが、これは革の内部にオイルがたっぷりと含まれているからこそ起こる現象で、プルアップレザーの特徴の一つでもあります。
(理由や革の特徴については長くなってしまうのでまたの機会に!)

革をぎゅっと握って…
離すと白っぽくなるのが分かりますか?

(番外編) 縁(えん)

縁(えん)
縁(えん)

革の端っこの有機的なこの曲線。製品にはほとんど活用されない部分です。実はこの部分、私をはじめ制作担当はみんな好きなところなんです。この染め具合の濃くなったところや、強いプレスによってシボがなくなりつるっとしているところがたまらなかったりします。どうにかして製品に落とし込めないかな〜なんて思ったりもしている次第です。

本当はまだ書き足りないほど魅力的な革。私の熱い想いが止まりません。何文字ぶん消したことか…。

今回紹介させていただいた3項目+αによる様々な表情を持つミッスーリレザー。今お持ちの革製品をじっくり観察してみてもらえるとうれしいです。どうですか?かわいいでしょ?

同じ顔や性格の人がいないように、アナロジコにも同じ革や製品はありません。それが本来の革製品だと個人的には思っております。その世界に1つしかない鞄や小物が皆様のお手元に届き、魅力的なエイジングをしていくことが私にとっては飛び上がるほど嬉しいことなのです。

アトリエショップと工房はひとつながりの同じ空間にありますので、お越しいただいた際はぜひ工房を覗いてみてください。私は渋い顔で作業をしているかもしれませんが、革のあれこれ、気になること、メンテナンスなどなんでも相談してくださいね。

以上、革への魅力を再確認したみなみでした。

革説明のみなみ

革について

トスカーナ・タンナー展レポート

“素材としての革の魅力” への4件のフィードバック

  1. こんばんは。
    みなみさん、スタッフさん、末吉さんの革への、熱い想いが、全てのアナロジコさんの作品につながっているのですね。
    一生懸命伝えてくれるので。とても理解出来ます。

    本日は本当にお世話になりました。
    またいつかアトリエに伺えたらと思います。

  2. 野口様
    先日はご来店ありがとうございました!黒の四角リュック、拝見するたびにツヤが出て、くったりと柔らかくなっていますね。カシメミニ財布のナチュラルもとてもきれいなエイジング具合でした!愛着をもって大事に使ってくださっていることがとても伝わります。これからもそんな革へのこだわりをお伝えできればと思っています…!ぜひぜひまたお店に遊びにいらしてください〜。 みなみ

  3. 先日届いたペンケースしっかり収納出来て助かっています、「こんな硬い革」が綺麗に縫い合わされていて凄いと関心してしまいました。blogを拝見して楽しませて頂いています。

  4. 荒井様
    コメントありがとうございます。ペンケース気に入っていただけたようでよかったです…!縫うのに使っている糸を太くしているので、厚みのある硬い革でもしっかりと縫い合わせることができ、丈夫で長持ちするんです!ブログ、頑張って更新していきますのでこれからもよろしくお願いいたします。 みなみ

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