アトリエショップの古い道具、新しい道具
アナロジコのアトリエショップは、ABOUTで紹介している通り、僕の知人が革鞄工房として30年以上前から使っていた場所です。
当時から使われてきたミシンや刻印機、抜き型など、鞄作りに欠かせない機械や道具は現役で、今でも毎日使います。金具を整理する棚や、革を裁断するのに便利な大きな机、床の古いタイルも昔のままです。古い工房で使われてきたものを受け継ぎながら、アナロジコに必要な新しい道具を増やしたり、ディスプレイ棚を自作したりしています。
そんなアトリエショップの道具や機械のことも、こちらのNEWSで時々ご紹介しようと思います。
今日ご紹介するのはこちらの機械です。
▲オーストラリア製のこの機械は「ハンドクリッカー」です。レバーを手動で下げてプレスし、型を抜きます。最大圧力は約5トン。ものすごい力です。
鞄作りには大小様々なパーツの切り出しが必要です。大きなパーツは型紙を使って手作業で切り出しますが、小さなパーツは抜き型とハンドクリッカーを使って型抜きをします。
このクリッカー、実は、アトリエに古くからある機械ではなく、アナロジコを始めてから僕が購入した新しい機械です。
▲ハンドクリッカーを買う前は、こんなふうに抜き型に木製の抑えを当てて、ハンマーを打って型を抜いていました。
ハンドクリッカーも手動なので充分アナログですが、こちらの方法はもっとアナログな感じがしますね。
機械がなくても型抜きはできますが、パーツによっては何度もハンマーを打たないと抜ききれないことがあります。
たくさんのパーツを連続して綺麗に型抜きするには、一度の動作(レバーを下げる)でしっかりと型が抜ききれるクリッカーがとても便利なのです。
▲抜き型の大きさも形も様々です。この蝶ネクタイ型のパーツは鞄のどこに使われているものか分かりますか?
▲半月ショルダーバッグでも使われています。
(半月ショルダーバッグは近日中にネットショップにアップ予定です!現在アトリエショップにて展示販売しています。)
▲ここです。ショルダーと本体を繋ぐこの部分に使っています。
さて、前回のNEWSでもお知らせした通り、今週末5月13日(土)、14日(日)は青山国連大学のTokyo Craft Marketに出店します。
ネットショップでは買えない一点ものもたくさんあります。みなさまぜひお越しください!
TOKYO CRAFT MARKET|Season 05 : Spring 2017
5月13日(土)〜14日(日)10:00~16:00
国連大学中庭
〒150-0001 東京都 渋谷区渋谷区神宮前5–53–70