カビじゃないよ!白っぽいのはワックスです。
ここ最近、革の銀面に見られることがある白い粉のようなもの…
まさか!?カビ?
いいえ。これはカビではありません。
気温が下がると、ミッスーリレザーに出てくることがあるこの白い粉。
正体は“ブルーム”といって、革を鞣す際に革の内部まで浸透させているワックス成分(蝋)が、気温差によって表面に白く浮き出たものです。
見た目がほぼカビなので、ギョッとされる方もいらっしゃるかもしれませんが、カビだとしっかりカビ臭い匂いがします。また、ブルームの場合は、触ると少し指に引っかかる、ワックス(蝋)特有の独特の質感があります。
※レザーサンプル(無料)にもこのような革が混ざることがあります
最近ぐっと冷え込むようになったので、皆さんの普段お使いの革製品にも、夏場には見られなかったブルームが浮き出てくることがあるかもしれません。
そのままでもお使いいただけますが、気になる場合は、乾いた布、または少し濡らした布で拭き取ると取り除くことができます。
(寒い部屋に革を置いておくとまた浮き出てくることがあります)
ミッスーリレザーは同じ革色(写真は全てマローネ)でも、色合いや風合いの個体差が大きく、ワックスの浸透具合にも差があるため、ブルームが出ているもの、出ないもの、さまざまです。
もしブルームが出ていたら、一つのその個体の風合いとして楽しんでいただけたらと思います!