イタリア滞在レポート ノリ編
Buongiorno!ノリです!イタリア滞在レポート最終編となります。
僕は、「タンナー見学」「ローマのハプニング」「イタリアの革工房」の3本立てでお送りします。

La Perla Azzurra社訪問日。6:30am、純也さんによるパワハラ体操で起床。
念願のアズーラ社ヘ向かいました!

アズーラ社へ着くと、すぐに革の匂いが鼻に押し寄せてきました。
僕達が使っているミッスーリがこの場所で出来ていると考えると、ワクワクが止まりませんでした。

僕は鞣の工程を「皮を革へ変える」ものだと、ざっくりと思っていました。
ですが、実際に工場見学すると、タンナーでの鞣の工程はとても多く、
「普段こんなに丁寧に作られて、最高な質感の革を使っているのか」と再確認出来ました。

そしてアナロジコは、この革の良さを全面に出せているブランドだなと改めて感じました。

さて、お話はフィレンツェの観光が終わり、ローマで起きたハプニングの話です。
ローマはフィレンツェとは打って変わって、少し物騒な雰囲気でした。

地下鉄に乗り、スタッフ全員でバチカン市国へ。
地下鉄では、「スリに気を付けろ」と事前に聞いていたのですが、
僕は「本当に盗られるのか?」と疑問に思っていました。
そこである実験を決行しました。
ジーンズの後ろポケットに、ちょっとした小物を入れておき、盗られるかどうか試してみたのです。

地下鉄を乗り終えた僕たちは、バチカン市国に着きました。
僕がローマで1番楽しみにしていたサン・ピエトロ大聖堂の目前で、
ふとポケットの中身が無いことに気づきました。「本当に盗られてる…」
みんなに報告しようとしたその時、
胸の前で持っていたウエストポーチが少し軽いことに気づきました。
中身を確認すると、作り立ての青い財布とパスポートがありませんでした。頭が真っ白になりました。

僕はその日、夢だったバチカン市国を諦め、日本大使館にてパスポート再発行・クレジットカードの紛失対応をする為に別行動を余儀なくされました。
その後は気を取り直して、アナロジコメンバーが写真を沢山取ってくれたおかげで、バチカン市国の隅々まで想像する事が出来ました。
そして今後、二度とウエストポーチから物を盗られない為の対策も身につける事ができました。
下記画像のように引手をファスナーの中に入れると取り出されずらいので、海外旅行に行かれる方は、
ぜひ参考にしてください。
ただ、一番は、貴重品は別にして服の中に持つことなどが大事だと思います。

パスポートと財布を盗られ手続に追われましたが、無事にその日の夕方には仮パスポートを発行してもらえることになり、その間に、事前にみんなと話していたローマの金具屋「LA NUOVA TESTERA」さんに行くことができました。

僕がふらっと店に入ると、末吉さんと美紗子さんも一足先に来ていたようで、いろいろと金具を見ているところでした。

その後、純也さんとワタも、これまた偶然金具屋さんへ到着し、待ち合わせしたわけでもないのにここで全員集合することができました。

数ある金具の中から末吉さんが選んだのがこちらのイタリア製のシルバー色のバックルです。いずれ詳しくご紹介しますので、楽しみにしていてください。

みなさんフレンドリーでとても素敵なお店でした。
お父さんのルシャーノさん、お母さんのカルーラさん、娘のジュリアさん、ありがとうございました!
最後にイタリアの革工房についてお話します。
フィレンツェ・ローマの2都市で、多くの革工房に行く事ができました。

末吉さんはアナロジコで、
「作っているところが間近で見れるような店」というスタイルを大事にしていると聞いていました。

イタリアでは、お店の中に販売スペースと工房が一緒になっているお店が沢山あり、
お店にの中で工房が目に入るとワクワクして、一つ一つの商品に愛着が持てました。

ただ、大抵のお店は接客スタッフがお客様の対応をしており、職人と直接会話する事はありません。
また、実際に作っているところを間近で見れるお店は、そこまで多くありません。
その点でアナロジコは、お客様がとても近くで作る場面を見る事が出来て、
作り手と直接会話が出来る、イタリアでも珍しいお店なのだなと改めて感じました。

今回のイタリア研修は、革職人として、とても幸せな経験になりました。
以前より革を好きになり、革製品に想いを込めて制作出来るようになりました!
末吉さん、アナロジコスタッフ、アズーラ社の皆さん、最高の経験をありがとうございました!

Ciao!