ミッスーリレザーのお手入れ
こんにちは。美紗子です。
アナロジコも先日大掃除を終え、年末年始のお休み期間に入りました。
一年の節目ですから、この機会に鞄も小物もスッキリさせておきたいですね。
そこで、今回のブログはミッスーリレザーのお手入れについて。
アナロジコの定番レザーミッスーリは、ちょっとのキズなら簡単にリカバリーできたり、使い込めば水に濡れても意外と平気だったりする、とても扱いやすい革です。
(スタッフ愛用品はみんな艶々)
特別なことをしなくても艶々に育ってくれるいい革ですが、簡単なお手入れや、使い方のコツを知れば、もっともっとミッスーリレザーを楽しめること間違いなし!
できそうな部分だけでいいので、年末年始の節目のお手入れや、普段のケアにぜひ取り入れてみてくださいね。
–目次–
•【使い始めのお手入れ】
•【日々の簡単お手入れ】
•【年数回のしっかりお手入れ】
•【キズを消すお手入れ】
•【雨染みを消すお手入れ】
【使い始めのお手入れ】
何もしない or ラナパー
アナロジコの革製品の使い始めは、特に何もやらなくてもOKです!私も他のスタッフもいつも何もせず、いきなり使い始めます。笑
というのも、ミッスーリレザーは元々油分を多く含んだ革なので、新品の状態で油分を補給しなくても特に問題ないのです。
ただ、革には個体差があり、ロットによっては少〜し乾き気味の場合も。また、せっかくだから何かしてあげたい、という場合は、ラナパーを塗っていただいてももちろん大丈夫です!
ラナパーってそもそも何?という方はこちら
ラナパーを塗ってあげるメリットももちろんありますよ。ラナパー(オイル)が皮膜となり、多少の撥水効果があります。
(新品の名刺パスケースの右半分だけラナパー塗布すると…)
ラナパーを塗ると油分が浸透し、革の色がワントーン濃くなりますので、新品の色合いを楽しみたいという方はその点だけご注意ください。
【日々の簡単お手入れ】
よく使う + ブラッシング(乾拭き)
日常的に使うことがお手入れになります!
(お客様のトラベルショルダー。特別なお手入れがなくてもたくさん使っていただくだけでこんなに艶々!)
手で触れるだけでも油分の補給になり、触ったり衣服と擦れることで自然と艶が出ます。
使わずにクローゼットなど風通しの悪いところにしまい込んでしまうとカビの原因になりますので、それだけは気をつけてくださいね!
日常的に使っていればカビは生えません。
より美しく育てたいという方にぜひ取り入れて欲しいのはブラッシング(または布で乾拭き)!
程よいコシと柔らかさのある馬毛ブラシがあるとベストですが、なければ布(柔らかなコットン)で代用できます。
(毎日乾拭きしているというお客様のフラップミニ財布。これを見ると乾拭きって大事だなぁと思います。)
埃や汚れを落とすことができ、繰り返しブラッシング(乾拭き)することで綺麗な艶が出ます。
ブラシがより良い理由は、シボなど凹凸のある部分も満遍なく磨くことができ、また、縫い合わせ部分の溝の埃や汚れも落としてくれるためです。
ブラッシング(乾拭き)は毎日やってもOKなお手入れなので、お好きな方は思う存分やってあげてください。
【年数回のしっかりお手入れ】
(水拭き+)ラナパー
ラナパーは革に必要な油分を補ってくれ、ワックス成分が表面を保護してくれる保革オイルです。
艶出しや撥水効果も。
頻度はお好みに応じて、鞄なら年に3〜4回程、手でよく触れる小物は年1〜2回程が目安。
頻繁に塗る必要はありませんよー!
はじめにブラッシング(乾拭き)で汚れを落としてから、付属のスポンジか布で薄く塗り伸ばします。
仕上げにブラッシングすると、なお良しです◎
さらに頑張れる方は、毎回でなくてもいいので、ラナパー塗布前に水拭きするという方法もおすすめ!
水と相性が悪いと思われがちな革ですが、水拭きは汚れを落とすにもキズをカバーするにもとても有効です。
まずブラッシングか乾拭きで埃や汚れをざっくり落としてから、湿らせた布で全体を水拭きします。
水拭きでひっかきキズも目立たなくなるので、一石二鳥!
水分が乾いたら、仕上げにラナパーを塗りましょう。
【キズを消すお手入れ】
指でこする + 水拭き
うっかり爪でひっかいちゃったポケットティッシュケース。こういう時は、とりあえず指でこすりましょう。
これだけで結構消えちゃいます!
キズが付いたら何日も放置しないこともポイント。
放置するとキズついた部分が乾燥して、リカバリーしづらくなります。
その都度指でこすりましょう。
指でこすっただけでは消えない場合も、水拭きすると大抵の場合キズが消えてしまいます!
これは全然ちょっとどころではないキズ、、
不機嫌を発動した息子(4)に爪でズタズタにされたマロンバッグです。
まず指でこすってある程度キズをカバーしてから、
キズついた部分を中心に、湿らせた布で水拭き。
すると….
ほとんど消えました!
キズついたら、すぐ「指でこする」。それでも落ちなければ「水拭き」です。
完全復活の一部始終はこちら(YouTube)
【雨染みを消すお手入れ】
日常で使う中で慣れてしまうこともありますね。でも大丈夫。焦らず対処しましょう!
おろしたての革の場合
水気を拭き取る + 輪染みを水拭き
おろしたての革は、使い込んだ革よりも染みが残りやすいです。
水滴を拭き取らずに放置すると、
輪染みが残ってしまいます。
(「え?どこが染み?」と思う方もいるかもしれません。私もそのタイプ…。「使い込んで色が濃くなれば目立たなくなるし、それも味でしょ。」そういう方は、このままガンガン使いましょう!)
濡れたら放置せず、なるべくすぐに水気を拭き取ってあげるのが大事です。すぐに拭き取るだけでも染みは残りづらくなります。
輪染みが残ってしまった時は染みをぼかすように水拭き!(革を湿らせて、染みを馴染ませるイメージです。)
乾ききる前に水拭きするのがベストですが、乾いてからでも早めの対処で輪染みは薄くなります。
こんな感じで、染み周辺を濡らします。
濡らすとぐんぐん水を吸い込んで色が濃くなるので不安になるかもしれませんが、大丈夫!
このまま自然乾燥させましょう。
乾いた後は、、
ほとんど染みが消えました。水拭きは万能です!
水拭き後、乾燥しているようならラナパーを塗りましょう。
使い込んで艶々の革の場合
水気を拭き取り自然乾燥
雨の日に使う場合、「最悪、染みができてもまぁいいか!」くらいの覚悟は必要ですが、実際に濡れてしまったらどうなるのでしょうか。
数ヶ月使用して艶が出てきているマイバッグが雨に慣れてしまった時のこと。
タオルで水気を拭いて自然乾燥したらほとんど元通りになりました。
使い込んでいて艶がだいぶ出ている革なら、雨もそこまで心配入りません。
意外にも(?)スタッフは普段からみんな、雨の日も何も気にせず革鞄を使っているんですよ。
お手入れについては以上です!
いろいろ長く書いてしまいましたが、、本当にやれる部分だけで大丈夫で、ほとんど何もしなくたって、使ってさえいればいい感じに育ってくれるのがミッスーリレザーです。
お休み中、もし時間があったら、これらを参考にして、楽しんでお手入れしてみてくださいね。